Gemini in BigQuery の料金体系をざっくりと紹介する
Google Cloud データエンジニアのはんざわです。
皆さんは Gemini in BigQuery を活用していますか?
Gemini in BigQuery は、BigQuery でデータを扱う際に、Gemini を活用した様々な支援を受けられる機能です。
投稿日時点では無料で利用可能ですが、2024 年後半から有料になると発表されています。
→ 2025 年 1 月 27 日から有料化すると発表がありました。
本ブログでは、Gemini in BigQuery が有料化された場合の料金体系や機能の制限について紹介します。
2024 年 11 月 17 日追記
Gemini in BigQuery は有料化されると予告されていましたが、正式に 2025 年 1 月 27 日から有料化されると発表されました。
それに伴って、有料化する日付を追記しました。
注意点
本ブログの内容は、2024 年 10 月 27 日時点での情報になります。
→ 本ブログの内容は、2024 年 11 月 17 日時点での情報になります。
最新の情報は、公式ドキュメントを確認してください。
無料期間について
投稿日時点では、Gemini in BigQuery は無料で利用可能です。
しかし、具体的な日程はまだ発表されていませんが、2024 年後半から有料になると発表されています。
→ 2025 年 1 月 27 日から有料化すると発表がありました。
料金について
Gemini in BigQuery を利用するためには、以下のいずれかのオプションを有効にする必要があります。
1. BigQuery Enterprise Plus edition
2. Gemini Code Assist Enterprise
1. BigQuery Enterprise Plus edition
1つ目のオプションは、BigQuery editions で Enterprise Plus のスロットを使用する方法です。
各プランにおける東京リージョンのスロット単価は以下の通りです。
Standard | Enterprise | Enterprise Plus | |
---|---|---|---|
都度払い | $0.051 / slot hour | $0.0765 / slot hour | $0.1275 / slot hour |
1年コミットメント | - | $0.0612 / slot hour | $0.102 / slot hour |
3年コミットメント | - | $0.0459 / slot hour | $0.0765 / slot hour |
表からも分かるように、Enterprise Plus は BigQuery editions の中で最もスロット単価が高いプランです。
Enterprise Plus にアップグレードする場合、スロット単価は Standard プランの約 2.5 倍、Enterprise プランの約 1.6 倍に上がるため、事前に料金の見積もりを行うことを推奨します。
一方で既に Enterprise Plus を利用している場合、今まで通りの料金で Gemini in BigQuery の機能が利用可能です。
また、BigQuery editions におけるそれぞれのプランで利用可能な機能については、以下の公式ドキュメントを確認してください。
2. Gemini Code Assist Enterprise
2つ目のオプションは、Gemini Code Assist で Enterprise のプランに申し込む方法です。
Gemini Code Assist は、Gemini for Google Cloud のサービスの一部で、開発チームがアプリケーションを構築、デプロイ、運用するのを支援するための AI を活用したアシストを提供するサービスです。
Gemini Code Assist には、Standard と Enterprise の2つのプランが存在します。
各プランにおけるそれぞれの料金は以下の通りです。
Standard | Enterprise | |
---|---|---|
ライセンス料(月額) | 1ユーザーあたり月額 $22.80 | 1ユーザーあたり月額 $54 |
ライセンス料(1年間のサブスクリプション) | 1ユーザーあたり月額 $19 | 1ユーザーあたり月額 $45 (以下のキャンペーンに申し込むことで1ユーザーあたり月額 $19 で利用可能) |
参考:Gemini Code Assist pricing overview
Gemini in BigQuery を利用したい場合、Enterprise のプランに申し込む必要があります。
さらに、2025 年 3 月 31 日までにお申し込みいただくと、1 ユーザーあたり月額 $19 で 1 年間のサブスクリプションが利用できるお得なキャンペーンを開催中です。
通常、1 ユーザーあたり年間 $540($45 * 12)のところ、このキャンペーンにお申し込みいただくことで、年間 $228($19 * 12)で Gemini Code Assist Enterprise をご利用いただけます。
非常にお得なキャンペーンですので、この機会をぜひお見逃しなく、ご検討ください。
本キャンペーンに興味がある方は是非、以下のリンクから Google Cloud の営業チームにご連絡ください。
Get started with Gemini Code Assist
また、Gemini Code Assist に登録すると Gemini in Colab Enterprise や Gemini in Databases など 他の Gemini for Google Cloud の機能も利用することが可能です。
Gemini in BigQuery だけでなく、これらの機能も利用したい場合は、Gemini Code Assist Enterprise に登録すると良いでしょう。
機能の制限について
各プランにおける Gemini in BigQuery の機能制限について簡単に紹介します。
それぞれのプランで利用可能な機能は、以下の表のとおりです。
Features | Gemini Code Assist Enterprise | BigQuery Enterprise Plus Edition | |
---|---|---|---|
Core features for building data driven experiences | SQL code generation(GA) SQL explanation(GA) SQL completion(Preview) |
⚪︎ | ⚪︎ |
Python code generation(GA) Python code completion(Preview) |
⚪︎ | ⚪︎ | |
Data canvas(GA) | ⚪︎ | ⚪︎ | |
Data insights(GA) | ⚪︎ | ⚪︎ | |
Data preparation(Preview) | ⚪︎ | ⚪︎ | |
System optimization and admin productivity features | Partitioning and clustering recommendations(GA) | - | ⚪︎ |
Materialized view recommendations(Preview) | - | ⚪︎ |
参考:Gemini Code Assist pricing overview
Gemini in BigQuery のすべての機能を利用するためには、BigQuery editions で Enterprise Plus のスロットを使用する必要があります。
System optimization and admin productivity features
の機能が不要であれば、Gemini Code Assist Enterprise に申し込むことで Core features for building data driven experiences
の機能は利用可能です。
必要な機能やそれぞれの料金を比較し、最適なプランを選択しましょう。
まとめ
今回のブログでは、Gemini in BigQuery の料金体系を紹介しました。
紹介した料金や機能制限を踏まえた上で、最適なプランを選択するための参考になれば幸いです。
また、公式ドキュメントに以下のようなコメントがあり、将来的には他の BigQuery editions のプランやオンデマンドのプランでも Gemini in BigQuery が利用可能になるオプションも提供する予定だそうです。
今後のアップデートにも目が離せませんね!